
今年のベスト3は、以下の川柳が選ばれました。
大賞 退職金 もらった瞬間 妻ドローン
2位 じいちゃんが 建てても孫は ばあちゃんち
3位 キミだけは オレのものだよ マイナンバー
1位のネタになった「ドローン」のほか、「マイナンバー」や「LINE」など、今が旬のワードを取り入れた句がベスト10入りしました。
ところで、過去の作品のベスト1位は、これまでどんな句だったか、思い返してみることに。
しかし、なぜか第4回(1991年)以降の選評しか出てきません

第1回から第3回までは、どんな結果だったのでしょうか

【サラリーマン川柳 過去の優秀作品(歴代第1位)】
1991年 第4回 ボディコンを 無理して着たら ボンレスハム
1992年 第5回 まだ寝てる 帰ってみれば もう寝てる
1993年 第6回 いい家内 10年経ったら おっ家内
1994年 第7回 連れ込むな! わたしは急に 泊まれない
1995年 第8回 やせてやる!! コレ食べてから やせてやる!!
1996年 第9回 『ゴハンよ』と 呼ばれて行けば タマだった
1997年 第10回 「早くやれ」 そう言うことは 早く言え
1998年 第11回 わが家では 子供ポケモン パパノケモン
1999年 第12回 コストダウン さけぶあんたが コスト高
2000年 第13回 プロポーズ あの日にかえって ことわりたい
2001年 第14回 ドットコム どこが混むのと 聞く上司
2002年 第15回 デジカメの エサはなんだと 孫に聞く
2003年 第16回 タバコより 体に悪い 妻のグチ
2004年 第17回 「課長いる?」 返ったこたえは 「いりません!」
2005年 第18回 オレオレに 亭主と知りつつ 電話切る
2006年 第19回 昼食は 妻がセレブで 俺セルフ
2007年 第20回 脳年齢 年金すでに もらえます
2008年 第21回 「空気読め!!」 それより部下の 気持ち読め!!
2009年 第22回 しゅうち心 なくした妻は ポーニョポニョ
2010年 第23回 仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い
2011年 第24回 久しぶり〜 名が出ないまま じゃあまたね〜
2012年 第25回 「宝くじ 当たれば辞める」が 合言葉
2013年 第26回 いい夫婦 今じゃどうでも いい夫婦
2014年 第27回 うちの嫁 後ろ姿は フナッシー
2015年 第28回 皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞
2016年 第29回 退職金 もらった瞬間 妻ドローン
こうやって振り返って見ると、「サラリーマン川柳」って、自虐ネタや、家族(妻や嫁)を皮肉った句が多いですね。
社会風刺とか、ブラックユーモアといった評もあり得なくは無いですが、私的には、もっと低俗的な感じがします

少なくとも、社会のマスメディアを通じて、第一生命が発するメッセージ性が、まったく感じられません

高校か大学の学園祭の、イベントか学級新聞の箸休め的なお笑いコーナーならいざ知らず・・・てな範疇かと

なぜ、もっと日本をこういう社会にしたいというスタンスで、選評が出来ないのでしょうか?
選評者の責任もあるかもしれませんが、そういう句を選ぶ人たちを集めたのは第一生命の側ですからね〜

辛うじて、以下の川柳などであれば、ポジティブな句として、評価に値すると思います・・・、
第10回 「早くやれ」 そう言うことは 早く言え
第21回 「空気読め!!」 それより部下の 気持ち読め!!
第23回 仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い
第28回 皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞